最終月経の大切さ
皆さんは、一番最近の生理がいつ始まったか、覚えていますか?
産婦人科を受診する理由として、よくある症状が、生理以外で出血する「不正出血」や、規則正しく生理がこない「生理不順」です。
これらの症状は、一番最近の生理がいつ始まったか、可能であれば、もう一つ前の生理がいつ始まったかを知る事で、原因を推測できる事があります。
そのため、生理不順や不正出血で産婦人科を受診する時は、一番最近の生理と、その前の生理がいつ始まったか、スムーズに伝えられるようにしておくことをオススメします。
例えば、生理周期が28日くらいで、生理が始まって2週間ほどで出血するなら、排卵出血の可能性が高いです。排卵の頃に、ホルモンバランスが大きく変わるため、出血したりオリモノが増えるのは、生理現象として良くある事です。
排卵出血は必ず起きる訳ではなく、30代、40代になって初めて起きる事もあります。
また、生理周期が2ヶ月、3ヶ月と長くなっている方は、生理以外のところで、少量の出血が出る事があります。
これは「破綻出血」と言って、生理に向けて厚くなった子宮内膜が維持できなくなって、剥がれ落ちてくる事で、出血となります。
排卵出血や破綻出血は、すぐに治療が必要な状態ではないため、最近の生理の日付から考えて、どちらからが推測される場合には、しばらく様子を見るのも選択肢の一つです。
ただし、そう言った出血の陰に、子宮頚がんや子宮体癌、クラミジア感染など、何らかの病気が隠れていて、早期発見が大切になる事もあります。
ですので、もし不正出血が度々ある時には、最近の生理の日付や、出血した日付をカレンダーに付けて、診察の時に出せるようにしておくことをオススメします。