平和島レディースクリニック

診察室では説明しきれないことを中心に

子宮筋腫の治療法

先日、子宮筋腫の治療薬で飲み薬が発売されたという記事を書きました。

 

それと同様に、毎月一回注射をしたり、毎日点鼻薬を使ったりして、閉経状態に持ち込み、筋腫を縮める方法もあります。

 

いずれも、閉経状態に持ち込むため、骨密度が低下するリスクがあり、基本的には半年でやめることになります。

 

そして、薬をやめて生理が再開すると、再び筋腫が元の大きさに戻ってしまいます。

 

ですので、そろそろ閉経が近いかな、と言う時に上記の治療法を選んで、何とか閉経までの症状を抑えておく、という使い方をすることが多いですね。

 

あとは、手術が決まっているけど、出来るだけ筋腫が小さい方が手術がしやすく、出血量も減らせるという時に、上の治療法を選ぶこともあります。

 

筋腫を手術で取り出す方法以外には、子宮を栄養する血管に栓をして筋腫を小さくする「子宮動脈塞栓術」や、超音波を集中して当てて筋腫組織を焼いてしまう「集束超音波治療」という方法があります。

 

いずれもできる病院がかなり限られているので、もし話を聞いてみたい、という方がいれば、対応可能な病院でご相談いただければ、と思います。

 

参考までに都内近郊で対応している病院として、いくつか挙げておきます。

 

子宮動脈塞栓

 

・川崎幸病院

https://saiwaihp.jp/departments/section/gynecology.php

 

・順天堂大学医学部付属順天堂医院

https://www.juntendo.ac.jp/hospital/clinic/hoshasenka/activity/clinical/teishinsyu/teishinsyu3.html

 

・聖マリアンナ医科大学

https://www.marianna-u.ac.jp/Radiology/patient/17311/17312/017027.html

 

・東京慈恵医科大学付属病院

http://www.jikei.ac.jp/hospital/sukoyaka/index_15.html

 

・杏林大学医学部付属病院

https://www.kyorin-u.ac.jp/univ/user/medicine/obgy/labo/clinical

 

その他にも全国の対応病院の一覧があったので、こちらも参考にしてみてください。

 

http://www.jsir.or.jp/wp-content/uploads/2017/03/2_6-1.pdf

 

 

次に集束超音波治療に対応可能な病院です。

 

・板橋中央総合病院

https://www.ims-itabashi.jp/fus/

 

都内近郊だと、こちらの病院しか対応していないようです。

 

他には福島県になりますが、

 

・会津中央病院

https://www.onchikai.jp/fus/qa

 

 

以上が子宮筋腫の治療法になります。

 

筋腫の位置や個数、将来妊娠を考えているかどうかによって、様々な選択肢がありますので、筋腫の治療法に迷っている方は、婦人科でご相談ください。