双子の赤ちゃん、一卵性なの?二卵性なの?
街中で双子のベビーカー見かけると、ついつい目で追っちゃいますよね。
それで、赤ちゃんの顔を見て、
あぁ、やっぱりソックリだー
一卵性なのかなぁ
なんて、勝手に想像しちゃうわけです。
外来で妊娠しましたって初診で来た患者さんを診察して、赤ちゃんの袋が2個見えた時は、思わずこちらも嬉しくなってしまいます。
医学的には、双子の妊娠は早産のリスクがあったり、いろいろ大変なんですが、それでもやっぱり双子ってワクワクしちゃいますよね。
自然に双子になる確率はおよそ1%と言われています。
そんな双子で、まず気になるのが一卵性なのか、二卵性なのかってことですよね。
上の図を見てください
産婦人科医が妊婦健診で判断しているのは、図の下側にある赤ちゃんのお部屋がいくつに分かれているか、という部分です。
極端な話、一卵性か二卵性かは重要ではなく、この
部屋がいくつに分かれているか
を超音波で見ることが全てです。
赤ちゃんの部屋が完全に2つにわかれているのが
二絨毛膜二羊膜
全く同じ部屋に入っているのが
一絨毛膜一羊膜
同じ部屋なんだけど、薄い壁で仕切られているのが
一絨毛膜二羊膜
と呼びます。
上の図の左二つの見え方であれば、確実に一卵性なのですが、一番右のように完全に部屋が2つにわかれている場合、一卵性のことも二卵性のこともあるのです。
一卵性の双子である確率がそもそも低いので、赤ちゃんの部屋が二つに分かれていれば二卵性の確率が高いのですが、100%ではない、ということですね。
そのため、病院では
「赤ちゃんのお部屋が二つありますよ」
と言われただけで、
「あ、うちの双子は二卵性なんだ」
と思って、子供たちが大きくなっても
「二卵性なのにソックリね、やっぱり双子よね」
と言われている場合もあると思います、本当は一卵性なのに。
このように、一卵性か二卵性なのかは、意外と判断が難しい、というお話しでした。