現役産婦人科医の時間外診療

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現役産婦人科医の時間外診療

現役産婦人科医が診察室では説明しきれないことをまとめてみます

電子カルテの講習を受けてきました

昨日は、クリニックで新たに電子カルテを導入するので、電子カルテの使い方講習を受けてきました。

 

丸一日かかって、一通りの使い方を習ったのですが、やはり使ったことがない電子カルテだと勝手が全然違うので慣れるまでには時間がかかりそうです。

 

また、今まで総合病院では、患者さんの症状を記入して、やった検査を入力しておけばそれで終わりだったのですが、新たに自分でクリニックをやるとなると、いろんな申請の関係であったり、オーダーの仕方であったり、医者になってから関わっていたはずなのに見たこともない言葉が飛び交っています。

 

いかに他のスタッフが多くの仕事をしていたのか、今更ながら痛感しています。


機械トラブルや保険証のことなどでわからないことがあっても、最終的には全て自分で解決していかないといけないので、看護師さんや医療事務さんに今までお願いしてきたことも、一から教わっているのですが、今までと全然違う世界が広がっていて、とても新鮮です。

 

保険証や公費の関係って、普通に勤務医してるだけだと、ほとんど知らないで済む世界ですから、今日一日だけでも、相当知識が増えた気がします。

 


3日もすれば結構な量を忘れてしまっていると思いますが、、、

 

ただ、それはエビングハウス忘却曲線と言って、当然のことなんです!

 

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忘れながら、覚えなおして、それを繰り返すことで知識は定着していくわけでして。

 

最近物忘れが、、、と思うことが増えてきましたが、すべて「エビングハウス」のせいにして加齢から目を背けています。

 

というわけで、来週になっても電子カルテ講習が続くので、忘却曲線に抗いながら、頑張りたいと思います。

 

赤ちゃんはいつ産まれるの?

子宮の中に赤ちゃんが入る袋が見えると嬉しいですよね。

 

ただ、赤ちゃんの心臓の動きが見えるかどうかが、一つ目の大きなハードルなので、こちらとしては、心拍が確認できて一安心という感じです。

 

そのくらいになると、よく聞かれるのは、いつ頃産まれますか、ということ。

 

赤ちゃんの誕生日がいつになるか、やっぱり気になりますよね。

 

◯月頃ですよ、とお話しすると、

 

年末年始で忙しい時期だなぁ

 

とか

 

上の子と同じだ

 

とか、いろんな反応があって、こちらも楽しくなります。

 

そこで、予定日の簡単な出し方について説明したいと思います。

 

基本的には、最終月経の初日から280日後が分娩予定日になります。

だいたい9ヶ月後くらいに産まれてくる計算になりますね。

 

もちろん、あくまで予定日なので、その日ピッタリに産まれるより、少し早くなったり、遅くなったりすることがほとんどなのですが。

 

 

ただ、これは最後の生理から2週間後に排卵する、という前提で計算しています。そして、その最終月経から2週間後の排卵日が妊娠2週0日という計算になるんですね。

 

つまり、妊娠してるかどうか、まだ決まっていないのに、最終月経の1週間後が、妊娠1週0日なんてことになります。

 

こればっかりは、「そういうもの」なので、あまりツッコまないでください、、、

 

そして、先ほどお話したように、最終月経から2週間後に排卵するものとして妊娠週数を決めているので、実際の排卵が遅かったりすると、週数は大きく変わってきたりします。

 

最終月経から計算して、もう8週くらいなのに、赤ちゃんの大きさが6週くらいしかない時、「成長が遅いんですか」と心配される方も多いですが、基本的には「排卵が遅かった」せいで週数がずれているだけなので、心配ないことがほとんどです。

 

そういった排卵の遅れによって、週数がズレてしまう方は、予定日も変わってきてしまいます。

 

そこを修正するのが、だいたい妊娠8週から10週くらいの大きさまで赤ちゃんが成長した頃。

その頃の赤ちゃんの大きさから計算して、予定日を修正することがあります。

 

それ以降は、予定日を変えることはないので、しっかりカレンダーに書いておいてくださいね。

 

 

 

イソフラボンと乳がんリスク

先日、イソフラボン子宮体癌の関係性はあまり無さそうだ、ということをまとめたのですが、今回はイソフラボン乳がんとの関係についてまとめてみたいと思います。

 

まずはイソフラボンについての説明から。

 

大豆や納豆に多く含まれる成分で、食事だけではなく、サプリで摂取することもあるイソフラボン。そのイソフラボンは、エストロゲン様作用をすると言われており、更年期に効果があると言ったり、豊胸に効果があるとうたっているものまであります。

 

我々、産婦人科医としては、エストロゲンを投与することで起きる副作用が気になるところ。

 

子宮体癌に関しては問題なさそうですが、乳がんに関してはどうなのでしょうか。

 

 

 

こちらは、国立がん研究センターの論文です。

 

約2万人の女性を10年間にわたって調査したところ、大豆や納豆を沢山食べてイソフラボンの摂取量が多いグループと、それほど摂取していないグループで比較したところ、多くのイソフラボンを摂っている方が乳がん発生率は低いという結果になりました。

 

イソフラボンにはエストロゲン様作用があるものの、エストロゲンと全く同じ働きをするのではなく、エストロゲンに似た作用をすることで、本来のエストロゲンの働きを抑えて、乳がんリスクを減らすのではないか、と考えられています。

 

 

イソフラボンが女性ホルモンに似た作用をする、ということから、副作用として子宮体癌乳がんの心配をしなくていいのか、という疑問に対しては、まず心配はいらないと考えて良さそうなので、体調に合わせて摂取してみてくださいね。

 

 

クリニックの診察時間について

今回、私がクリニックを始めるにあたって、診察時間を何時までにするか、かなり考えました。

 

今回私が開業するようなクリニックでは、仕事を休むほどではないかな、と思っている人が、出来るだけ仕事に影響が出ない範囲で受診しやすいことが大事だと思っています。

 

そのため、夜は出来るだけ遅くクリニックを開いておきたい、と考えました。

 

個人的には夜中眠らずに働いて、次の日も普通に仕事をする、という環境で働いてきたので、夜10時、11時まで働くことくらい何とも思いません。

 

ただ、開業をサポートして頂いている方から、あまり夜遅くなると、一緒に働いてくれるスタッフがなかなか集まらない、とのこと。

 

というわけで、とりあえず夜8時までの診察時間としました。

 

ここで、ひとつ思うことがあります。

 

それは、クリニックの診察時間が夜8時まで、と表示しておきながら、受付は30分前まで、という制限をしているクリニックが多い、ということについて。

 

この表現の仕方、とてもわかりにくくありませんか?

 

実際、私も初めて受診したクリニックで、診察時間が昼12時までという表示だったので、何とか間に合ったと思ったら、もう受付時間は終わってます、と断られたことがあります。

 

クリニックを受診する患者さんにとって、知りたいのは「診察時間」じゃなくて、「受付時間」ではないでしょうか。

 

患者さんにとって、クリニックの医師やスタッフが何時まで仕事をしているか、という情報はあまり大事ではないはずです。

 

ですので、私のクリニックでは診察時間=受付時間としたいと思います。 

 

そういうわけで、朝は10時から夜は8時までの受付時間としたいと思っています。

 

よろしくお願いします。

 

来月、開業します!

開業の決意 - 現役産婦人科医の時間外診療

 

電子カルテ選びについて - 現役産婦人科医の時間外診療

 

クリニックのホームページ作りについて - 現役産婦人科医の時間外診療

 

内装打合せ - 現役産婦人科医の時間外診療

 

 

以前から開業に関する記事を何回か書いてきたのですが、いよいよ開業する場所が決まり、本日、

 

契約してきました!!

 

短いようで長かった、、、

 

普段の診療をこなしながら、いろんな物件を探し、それと並行して、電子カルテを選び、予約システムを検討し、初めてのホームページも作り、、、

 

クリニックの場所は東京都大田区

 

平和島

 

です!

 

 

クリニック名はわかりやすく、

 

平和島レディースクリニック

 

にしました。

 

平和島駅から徒歩3分で、平日夜は8時まで受け付けていますので、お仕事帰りにも受診してもらいやすいかな、と思います。

(水曜・金曜は夕方5時までです)

 

そして、ホームページがこちら。

 

http://heiwajima-ladies.com

 

Googleで「平和島レディースクリニック」と検索したら、6番目に出てくるのを見て、1人で感動しています。

 

それでは、

 

平和島レディースクリニック

 

をよろしくお願いします。