平和島レディースクリニック

診察室では説明しきれないことを中心に

電子カルテ選びについて

先日、開業の決意を書かせていただきましたが、その後もいろいろ準備を進めています。 今は、電子カルテ選びをしているのですが、いくつも電子カルテ会社があって、なかなか難しい選択です。 電子カルテにすることで、カルテ記載の時間は短くなりますし、検…

デリケートゾーンの痛い出来物について

外来によくこられる病気の1つが デリケートゾーンの出来物 です。 その多くは、いわゆるニキビのようなものであったり、毛穴にばい菌が入って腫れる毛嚢炎であったり、ほっておいても治るものが多いのですが、中には検査・治療が必要なものもあるので、今回…

UFOに連れ去られた話

お題「誰にも信じてもらえない体験」 これは私が中学生だった時のお話です。 かなりショッキングな内容が含まれますので、心臓に持病をお持ちの方は、十分覚悟の上でお読みください。 あれは、私が中学三年生の頃でした。 当時、私は受験のために近所の塾に…

広島の学会に行って来ました

日本産科婦人科学会という産婦人科専門医の先生であれば皆さん入っている学会があるのですが、その学術講演会が今年は広島で開かれました。 毎年一度は全国各地で総会が開かれ、様々な先生が経験した症例や、最先端の医療について発表される、とても楽しいイ…

開業の決意

今回は個人的なお話になります。 今まで、いくつかの総合病院で手術やお産に関わってきましたが、この度、クリニックを開業することにしました。 総合病院だと、どうしても手術が必要になってからの患者さんを診ることが多いのです。 卵巣が大きく腫れた、子…

SING見てきました

お題「最近見た映画」 CMで見て気になっていた SING 見てきました、面白かったです。 吹き替え版だったので、歌の部分も日本人になっているところは多かったのですが、やはりMISIAは安定の上手さだな、と。 トレンディエンジェルの斎藤さんも出てましたけど…

梅毒が増えてきました

以前からニュースになっていますが、実際に患者さんを診ていても、梅毒患者さん増えたなぁと思います。 産婦人科医になりたての頃は、梅毒なんて過去の病気で滅多に診ないものだったのに、今では何かあればまずは梅毒が頭をよぎるくらい、メジャーな病気にな…

産婦人科がオススメするダイエット

お題「続けている運動」 ダイエットは永遠のテーマですよね 毎年、いろんなダイエットが出ては消えていきます。 それはつまり、これだけやれば楽に痩せられる、というダイエットが存在しないことの裏返しでもあります。 そんな中で、オススメのダイエットを…

産婦人科がオススメする靴下

お題「くつ下」 すいません、変なタイトルで、、、 特にオススメするものとかないです。 ただ、ちょっとしたライフハックがあるので。 みなさん、靴下にこだわりありますか? こだわりある方は、読み飛ばしてください。 こだわりない方は、ご一読を。 洗濯後…

読書感想文 秘密結社にご注意を

久しぶりに読書感想文を書きたいと思います。 時間を見つけて本を読むことが多いのですが、なかなかまとまった時間が取れなくて、1ヶ月に1冊っていう、スローペースで本を読んでいるのですが、、、 今回ご紹介する本は、あまりに引き込まれて、休日1日で読み…

カレー日和

お題「我が家のカレー」 我が家のカレーといえば、何と言っても 生卵! これだけは譲れません。 というより、大学生になるまで外でカレーを食べた経験がなかったので、大学生までカレーとは生卵が入っている食べ物なんだと思い込んでいました。 そのため、初…

産婦人科医がオススメする花粉症治療

お題「花粉症」 花粉の飛ぶ季節がやってきましたね、、、 とは言いつつ、私は花粉症ではないのですが。 アレ〜グラ〜やアレロックなど、アレルギーを抑えるお薬を飲めば楽になるとは思うのですが、先日聞いた民間療法的な治療も面白そうだな、と思ったので、…

父の三回忌

早いもので、もう父の三回忌がやってきます。 大学以来、実家から出て暮らしているので、いまだに実家に帰れば、父がいるのではないか、と思うほど、月日が経つのは早いものです。 私は、父が40歳の頃に産まれました。そのため、姉曰く 本当に可愛がられて…

妊娠してるかどうか知りたい

生理が毎月規則正しく来る人であれば、少し遅れただけで何かと不安になるかと思います。 そもそも、生理周期というのは 25〜38日周期 というのが正常範囲と決まっていて、その日数の中で多少前後するのは問題ありません。 ただ、毎月決まって同じ日に来てる…

生理を移動させたい人へ

旅行や受験など、この日にだけは生理がきて欲しくない、という時ってありますよね。 そういう時は、ホルモン剤を飲むことで生理を動かすことができます。 方法としては、生理を早める方法と遅らせる方法があります。 生理を早める方法について 生理の3日目…

避妊に失敗した時、どうしますか?

アフターピルというのを聞いたことはあるでしょうか。 これは、避妊に失敗した時に、後から避妊の為に飲むピルのことです。 普段から避妊の為に飲む低用量ピルというのは、排卵を抑えることで避妊するのですが、このアフターピルというのは、 受精卵が子宮内…

ピル内服中に生理がなくなった方へ

ピルの副作用で、最初のうちは不正出血が多いのですが、内服を続けているうちに、不正出血はなくなります。 ピルの4週目、もしくは3週間飲んだ後の休薬期間に生理がくるのですが、年単位でピルを飲んでる方の中には、急に生理がこなくなる方がいます。 その…

ピルを飲んでるのに、変な出血が出ます

ピルの副作用の大きな一つとして 不正出血 があります。 ピルを飲み始めた周期で比較すると 1周期目が35% 2周期目が25% 3周期目は20% 6周期目には13% と、内服を続けることで、不正出血の確率は減らすことができます。 ただし、長期間出血が続く場合には、…

新しく彼氏ができたら、性病が心配!!

新しく彼氏ができたり、彼氏が性病っぽかったりすると、自分も性病じゃないかと不安になりますよね。実際、性行経験のある女子高校生の1割近くがクラミジアに感染したことがある、というデータもあるくらい、クラミジアはとても身近な性病になってしまいまし…

妊娠できるか調べたい!!!不妊症じゃないかな・・・

特別、避妊をしっかりしてるわけでもないのに、なかなか妊娠しない方がいます。多くの場合は、たまたまタイミングが合ってないだけなのですが、やはり何か原因がないか気になると思います。そこで、不妊症かも、と思った時に、まず調べる検査について、今回…

手術をすることになった方へ 執刀医の探し方

卵巣が腫れていたり、子宮筋腫が見つかったり、婦人科の手術が必要になった方へ、執刀医の探し方について、思うところを書きたいと思います。 特に、内視鏡を使った腹腔鏡手術について取り上げたいと思います。 子宮筋腫や卵巣の腫れを取り出すためには、一…

双子の赤ちゃん、一卵性なの?二卵性なの?

街中で双子のベビーカー見かけると、ついつい目で追っちゃいますよね。それで、赤ちゃんの顔を見て、 あぁ、やっぱりソックリだー一卵性なのかなぁ なんて、勝手に想像しちゃうわけです。 外来で妊娠しましたって初診で来た患者さんを診察して、赤ちゃんの袋…

卵巣が腫れていると言われた方へ 卵巣嚢腫・卵巣腫瘍

お腹が痛みや検診をきっかけに、卵巣が腫れていると言われた方は、その後の方針が、大きく二通りに分かれます。 一つ目は、まだ小さいので経過を診ましょう、という方針。卵巣自体は3センチ、4センチ程度なら簡単に腫れるので、2.3ヶ月したら、自然に縮んで…

おすすめの産婦人科の見つけ方

何でも診れる総合病院なら問題ないんですが、時々他のクリニックにお手伝いに行くと、そこのクリニックでは対応できない患者さんが、たまにいらっしゃいます。 そういう時には、対応できる病院を紹介するのですが、患者さんから 「おススメの産婦人科はどこ…

IQ246 織田裕二よ・・・

織田裕二と石黒賢の組み合わせと言えば!!! そう!! 振り返れば奴がいる 私が医師を目指すきっかけとなったドラマと言っても過言ではありません。 簡単に説明すると、 性格が悪くて天才的な腕を持つ外科医の織田裕二 正義感あふれるけど、少しだけ腕が劣…

長時間労働と自殺について

電通で長時間労働が原因と思われる自殺をした女性のことが話題になっています。 過酷な労働環境だった、とのこと。 ツイッターでの追い込まれている様子も読み取れて、心が痛みます。 そういう時に必ず出てくるのが、 自分はもっと頑張ってる 若いころはもっ…

矢部美穂さんの子宮筋腫の手術予定について

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161020-00000005-dal-ent 矢部のブログによると、大きい筋腫は6センチ。小さい筋腫も8~10個ある。 腹腔鏡手術を行うため大きい筋腫を縮める注射を半年続けてきたが2センチしか縮まらず、全開腹手術になるという。…

ピルを簡単に処方されていませんか

外来をしていると、本当によく言われます。「前の病院では全然説明してくれなかった」と 私も外来が忙しいのは理解しています。クリニックで、5分に一人は患者さんを診ないといけない外来をすることもあります。でも、薬を処方する以上は、ちゃんと説明しな…

ピルってどんな種類があるの?

生理痛の為にピルを飲んだり、避妊目的でピルを飲んだり、目的は様々だと思いますが、それぞれのピルにはどのような特徴があるのかまとめてみました。 保険適応で飲めるピルとしては、ルナベルLD ルナベルULD ヤーズ避妊目的など、自費でピルを飲む場合…

低用量ピルを飲んで血栓症になるリスクについて

低用量ピルに関する論文を見つけたので、今日はその論文について解説したいと思います。 低用量ピルによる肺塞栓、脳卒中、心筋梗塞のリスク 500万人のフランス人女性に対する研究Low dose oestrogen combined oral contraception and risk of pulmonary …