現役産婦人科医の時間外診療

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現役産婦人科医の時間外診療

現役産婦人科医が診察室では説明しきれないことをまとめてみます

 子宮外妊娠ってどうやって治療するの?

先日から何度か子宮外妊娠について説明してきましたので、今回はその治療法について詳しく説明したいと思います。

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子宮外妊娠で、一番妊娠しやすいのは、子宮から出ている卵管という管ですので、卵管妊娠について詳しく説明したいと思います。


卵管妊娠の治療方針として、大きく分けて次の3つが考えられます。


それぞれについて説明していきますが、あくまで治療法の選択肢であり、各先生によっていろいろな考え方がありますので、実際の治療に当たっては、主治医の先生とよく相談して下さいね。

卵管を切除する方法


これが一番シンプルですね。お腹の中を見たとき、明らかに卵管が腫れていると、そちらの卵管をバシッと切り取って、それでおしまいです。

卵管というのは左右に1本ずつあるので、片方の卵管を切っても、もう片方が残っていれば自然妊娠は期待できるので、片方は切ってしまおうという治療法ですね。

卵管を切り開いて妊娠している部分を取り除く方法

次に、卵管は切り取らずに、妊娠している部分だけを取り除く方法です。かなり細かい手術になるのですが、うすーく卵管の壁を切って、妊娠している部分だけをポロッと取ることで、妊娠してしまった卵管を残しましょう、という方法。

卵管は残した方がいいんじゃないか、と言われると思いますが、やはり子宮外妊娠をしてしまった卵管を残す、ということは、またそこに妊娠してしまう可能性も残るわけですね。

なので、手術中に反対側の卵管を確認してみて、もう片方の卵管がしっかり通っていそうであれば、今回妊娠してしまった卵管は取ってしまうこともあります。

手術せずに薬で治療する方法

この治療は出来る人と出来ない人が分かれてきます。

具体的には、妊娠に伴うホルモンの値があまりに高い時には選べない治療法ですね。

ある程度、ホルモンの値が低ければ、手術はしないで注射だけで治療できる可能性があります。

妊娠している成分をやっつける薬があるので、それを注射して、あとはホルモンの値が下がっていくのを確認していく、という方法ですね。

この方法、手術しないからすごく便利だと思われるかもしれませんが、ホルモンの値が下がらなければ手術が必要になったり、注射した後に妊娠している部分が破裂して出血しちゃって、結局手術が必要になったりと、少々気が抜けない方法です。

なので、どうしても手術が嫌だっていう方には、そういったリスクをわかってもらった上で選ぶことがあります。

もっとも、ホルモンの値が低ければ、そこまで失敗するような治療法ではないんですが。


ざっと、子宮外妊娠の治療法について説明してみました。

卵管を切り開いて妊娠している部分を取り除いたうえで、薬で治療する方法も重ね合わせる、っていう方法もあったりして、治療法の選択に関しては、「これ!!」っていう決まった方針がないのが実情です。それぞれの担当の先生の考え方によって治療法が変わってくるので、よく相談して下さいね。