妊娠中に猫を飼ってもいいの?
トキソプラズマという名前を聞いた事はあるでしょうか?
これは、寄生虫の一種で、とても小さく肉眼では見ることができません。
また、健康な人が感染してもほとんど何も症状がでないため、普段は問題になることはありません。
ただし、妊娠中に感染すると、流産したり、赤ちゃんに影響が出ることがあるため、注意が必要です。
そんなトキソプラズマですが、身近なところでは、猫に感染することがあり、その猫がトキソプラズマをオーシストという形態で糞に排出し、新たな感染源になります。
では、猫を飼っている人が妊娠したら、猫を手放さないといけないのか?
決してそんなことはありません。
というのも、猫がオーシストを排出するのは、トキソプラズマに感染してから3週間程度の間だけだからです。
つまり、3週間以上前からずっと家の中だけで飼い続けて、外の世界と接触したり、生肉を食べたりしていない猫であれば、トキソプラズマを排出する可能性はない、ということです。
(生肉にもトキソプラズマは含まれているため、妊婦さん自身も生焼けの肉やローストビーフなど、赤い部分があるお肉は食べてはいけませんよ)
妊娠前からずっと家の中だけで飼い続けている猫であれば、まず心配はありませんが、妊娠してから新たに猫を飼うというのは、飼う前の状況がわからないこともあるので、あまりお勧めはできません。
時々、妊婦さんから猫を飼っているけど大丈夫か、と聞かれることがあるので、今回は妊娠と猫について説明しました。
猫を飼っているけど大丈夫かな、と思われる方は参考になさってください。