平和島レディースクリニック

診察室では説明しきれないことを中心に

生理の前の調子の悪さ、どうしてますか?

女性の半数以上が、生理前に調子が悪くなる、と言われています。


お聞きになったことがある方もいると思いますが、病名で言えば、


PMS


月経前症候群


と言います。


このPMS、軽いものでは特に医学的な治療が必要ないのですが、やはり症状が重くなると何らかの薬が必要になり、症状が重くなってくると、PMSではなく、


PMDD

月経前不快気分障害

という病名に変わってくるのです。



PMSPMDDでは、生理前に調子が悪くなり、生理が来ると症状が軽くなるのが特徴ですが、治療法としては漢方であったり、ピルを使うことが多いのです。


ただ、ピルに関しては保険で使えるお薬がありません。


ヤーズという薬が、PMDDに効くと言われており、アメリカでは保険適応になっているのですが、日本ではヤーズは生理痛に対してしか保険が効かないのです。


そのため、ヤーズをPMSPMDDに使おうとすると、自費で月7000円近くしてしまいます。


実際には、ヤーズ以外のピルを飲んでみてもらうと、PMSPMDDに効くことも多いので、そちらで経過を診ることが多いです。

当院では、ヤーズ以外のピルが月3000円ですので、月7000円近くするヤーズに比べれば、だいぶ安いですよね。


もちろん、PMSPMDDに加えて、生理痛で悩んでいる方は、ヤーズを保険で使えますので、月々2000円ちょっとの負担になります。


その他の治療法として漢方薬もありますので、生理前の調子の悪さで悩んでいる方は、一度ご相談ください。