平和島レディースクリニック

診察室では説明しきれないことを中心に

性病に感染した時の犯人探し

おりものが増えたり、下腹部が痛くなったり、いろんな症状で検査してみたところ、クラミジアや淋菌などの性感染症が原因だった、ということはよくあります。

 

また、デリケートゾーンが痛くて受診した方を診察すると、診た瞬間にヘルペスだとわかることもあります。

 

そういった時、「やっぱりそうか」と納得される方もいれば、「彼氏が浮気したんですね」と聞かれることがあるのですが、、、

 

正直、性病に関しては誰からもらったのかはわからないことが多いです。

 

確かに感染してから1週間前後で症状が出ることが多いので、クラミジアや淋菌に感染しておりものが増えたのかもしれません。

 

しかし、おりものが増えた原因は雑菌感染であって、クラミジアや淋菌にはもっと前に感染していた可能性もあるのです。

 

 また、ヘルペスも感染して数日で痛みが出てくることが多いのですが、まれに初めて感染した時は何も症状が出なくて、体調を崩したり、疲れたタイミングで痛みが出てくることがあります。

 

このように、「症状」と「感染時期」が離れている可能性は十分あり得る訳です。

 

 

もちろん、今までに1人の相手としか性行為がないのであれば、その相手からもらったことになりますが、過去に2人以上との経験があるのであれば、もう誰からもらったのかはわからなくなります。

 

そのため、診断がついたら、まずは治療。そして、クラミジアや淋菌であれば、相手にも検査してもらって、お互いが感染していない、ということが確認できるまでは性行為を控えてください。

 

時々、クラミジアや淋菌の検査を勧めても、症状がないから大丈夫、と言って検査をしない彼氏さんもいるみたいですが、症状が全く出ないこともあるので、ちゃんと検査してもらって下さいね。