デリケートゾーンの痒みってツライですよね
かゆみで受診する患者さん、本当に多いです。
中には「またカンジダになっちゃって」って診断までつけてくれる方も。
特徴的なオリモノですし、一度なっちゃえば、自分でもわかるんでしょうね。
そもそもカンジダっていうのは
真菌っていうカビの一種です。
って言っちゃいましたけど、実際の診療では絶対言いません。
だって、デリケートゾーンにカビがいる、なんて聞いたら、結構ショックじゃないです?
仕事柄、真菌ってのは菌の一種に過ぎないって感覚はありますけど、なかなか聞きなれない人は、カビって水回りとかの嫌~なイメージだと思うんですよね。
まぁ、カビのことはさておき・・・
腟の中って清潔だと思いますか?
いえいえ、そこは菌がたくさんいるんです!!!
って言っても、無菌な場所なんてそうそうないんですけどね。
で、腟の中っていうのは、デーデルライン桿菌という
乳酸菌
がいて、悪い菌が増えるのを防いでいるんです。
この乳酸菌が少なくなっちゃうと、簡単にカンジダが増えちゃって痒くなるわけです。
で、この常在菌、結構簡単に減っちゃうんですよね。体調崩したり、風邪で簡単に抗生物質出されたりすると。
まぁ、内科の先生は簡単に抗生物質出しちゃう先生もいるかもしれませんが、我々産婦人科医が外来で抗生物質使うときには、
「あぁ、カンジダなっちゃうかなぁ」なんて心の中で思いながら処方してるわけです。
なので、今日は
乳酸菌を大切に!!!
ってことだけ覚えて帰ってください。
乳酸菌をいかに維持するかについては、また後日!!