分娩予定日はいつですか
妊娠初診の方によく聞かれるのが
予定日はいつですか
という質問です。
そこで、今回は分娩予定日の決め方について説明したいと思います。
排卵した日が妊娠0週0日と勘違いされることが多いのですが、
排卵した日は妊娠2週0日と決められています。
ということは、妊娠1週0日はまだ妊娠もしていない・・・
ここは「産婦人科」を学ぶ医学生が一度は疑問に思う部分ではありますが、
そこは突き詰めないでください。。。
排卵日=妊娠2週0日なんですっ!!!
我々、産婦人科医はそのように刷り込まれているのです。
そして、分娩予定日が妊娠40週0日になります。
多くの場合は、生理が始まってから2週間ほどで排卵することが多いので、最終月経を基準に予定日を計算するのですが、これがずれることがとても多いのです。
というのも、生理の2週間後に排卵せず、1週間、2週間遅れて排卵することは珍しいことではないためです。
そのため、最終月経から計算すれば、もう妊娠8週くらいかなぁ、と思って受診されても、診察してみるとまだ妊娠5週くらいの大きさだった、ということがよく起こります。
これは、赤ちゃんの成長が遅いという問題では無く、排卵が遅かった、ということがほとんどなので、あまり心配する必要はありません。
その後、順調に成長してくれれば、それで全く問題ありませんから。
では、排卵が遅れて妊娠成立した場合には、どのように予定日を決めるのでしょうか。
それは、赤ちゃんの体の大きさが、だいたい妊娠8週から妊娠10週くらいの大きさになった時点で、正確な予定日を決定します。
この週数での赤ちゃんの大きさには、個人差がほとんどなく、その大きさから排卵日を大よそ推定することができるので、それをもとに予定日を決めることになります。
ちなみに、この予定日を決める計算ですが、クリスマスだったりバレンタインデーだったり、自分の誕生日と同じ日になったりすると、勝手に一人で感動したりしています。
まぁ、その日に産まれる確率は高くないんですけどね。