妊娠中のお酒について
妊娠中はお酒やタバコがダメだというのは聞いたことがあると思います。
また、このブログでも妊娠とタバコについて取り上げてきました。
そこで、今回は妊娠とお酒の関係について書きたいと思います。
2009年の厚生労働省の調査では、妊娠中に飲酒した経験のある妊婦さんは8.7%、と言われています。
実際にお酒が与える影響は、
先天異常(特異顔貌、多動や学習障害)
胎児発育不全
胎児脳萎縮
妊婦のうつ症状の悪化
乳児に対する虐待感情を持つ可能性
の確率が増えるのです。
これらは、缶ビール1本でも発症のリスクがあると言われているため、やはり妊娠すると同時に飲酒は控えなければなりません。
もちろん、確率が上がるだけで、絶対起きる訳ではないので、妊娠に気づかずにお酒を飲んでいたとしても、中絶を考えるような話ではありません。
ただ、妊娠がわかっているのに、お酒やタバコを続けるのだけは、辞めたいですよね。
こればっかりは、何か「薬」を使って止められるものではなく、辞めるか辞めないか、本人の気持ち次第です。
周りのお母さんで、「妊娠中、タバコ吸ってた」「妊娠中、お酒飲んでた」という方はいると思います。そして、それでも元気な赤ちゃんが産まれてきたことを誇りのように話す人もいるでしょう。
でも、それは違います。
お母さん自身が、「元気な赤ちゃんが産まれてくる」ハードルを高くしてしまって、たまたま、本当にたまたま元気に産まれてきただけのことです。
たまたま、赤ちゃんに何も影響が出なかっただけです。
そして、もしも「妊娠中のタバコ」や「妊娠中のお酒」が原因で何かが起こったとしても、それを他人に自分から話さないだけです。
赤ちゃんの80年、90年の人生がかかっています。
最初のスタートを最高のものにしてあげてください。