現役産婦人科医の時間外診療

平和島レディースクリニック

診察室では説明しきれないことを中心に

バルトリン腺の腫れについて

obgyne.hatenablog.com



デリケートゾーンの痛みについて、以前ブログを書いたのですが、その中でも


バルトリン


について、まとめたいと思います。



バルトリン腺とは、腟の左右に1つずつある粘液を分泌する部分です。その粘液が出てくる部分が何らかの原因でつまった場合に、バルトリン腺から出口に向かう管の部分が腫れてしまって、症状を引き起こします。


まず、小さくて症状が軽い場合には、何もしなくて大丈夫です。自然に無くなってしまうこともありますし、小さいまま放置していても、特に問題になることはありません。

「小さい」基準ですが、だいたい親指大くらいです。これくらいの大きさだと、次に説明する「穿刺」と言う処置をしても、あまり効果的に中身を抜けないことが多いので、経過を診ることが多いです。


ただ、ある程度大きくなって違和感が強くなったり、中にバイ菌が入って痛みが強くなった場合には、外来で「穿刺」して、中身を抜いてしまった方が早く楽になります。


外来で簡単にできる処置なので、あまり違和感が強かったり、痛みが強い時には、相談にいらしてください。

「簡単な処置」と言っても、針を刺さないといけないので、どうしても「針を刺す」痛みはありますが、その痛みを乗り越えれば、中身が抜けて楽になることが多いです。



このように「簡単な処置」で中身を抜いたとしても、繰り返して腫れてしまうことが多いのが難点です。


頻繁に繰り返す場合には、局所麻酔をした上で、バルトリン腺の出口を作ってあげることもあります。

開窓術

造袋術
とも言いますが、簡単な「穿刺」よりも再発リスクは低くなります。


最後に、根本的に治す方法としては、バルトリン腺そのものを取ってしまう手術があります。これは、本格的な手術になるので、入院して手術することが多いです。


造袋術や開窓術、根本的に取ってしまう手術に関しては、バイ菌が入ってしまって赤く腫れているときには手術ができないので、抗生物質を飲んだり、一時的に穿刺して症状を抑えたりしてから、手術することが多いです。


そうは言っても、実際に手術が必要なのかどうか、いま手術ができる状況なのかどうかは、なかなか判断が難しいと思いますので、もし痛みがあったり、違和感が強い時には、一度診察にいらしてくださいね。