平和島レディースクリニック

診察室では説明しきれないことを中心に

ミレーナという避妊方法

妊娠したものの、様々な理由で中絶を選ぶ方がいるのですが、精神的にも肉体的にも同じことは繰り返したくないですよね。


コンドームはどうしても男性主体の避妊であり、女性主体で避妊するためには、ピルやミレーナを使ってもらうことになります。



生理痛に対する治療法としてミレーナがある、ということは以前説明したのですが、避妊にも十分効果を発揮します。


パール指数といって、1年間に避妊に失敗する確率を現した数字があるのですが、


ミレーナだと、パール指数は0.2

ピルだと、しっかり内服出来て0.3ですが、飲み忘れることもあるので、一般的には、9.0ほどになると言われています。


ミレーナであれば、一度子宮の中に入れてしまえば、あとはもう何もすることがないので、ピルのように飲み忘れを心配する必要もありません。

また、ピルだと血栓症という副作用がありますが、ミレーナではそれがありません。



ただ、ミレーナを避妊目的で使うためには、保険が使えず、自費で使ってもらうことになります。


当院でミレーナを自費で入れる場合には6万円かかります。5年間は入れっぱなしで大丈夫なので、ちょうど月々1000円の負担という形です。



もちろん、妊娠の希望が出てきた時点でミレーナを抜いてしまえば大丈夫なので、将来的な妊娠に対する影響は考えなくても大丈夫です。


ミレーナを挿入するタイミングとしては、生理の終わり際になりますので、最初からミレーナを挿入するつもりであれば、生理終わり際に受診してくださいね。

一度話を聞いてみたい、という方であれば、どのタイミングで受診してもらっても大丈夫です。