長時間労働と自殺について
電通で長時間労働が原因と思われる自殺をした女性のことが話題になっています。
過酷な労働環境だった、とのこと。
ツイッターでの追い込まれている様子も読み取れて、心が痛みます。
そういう時に必ず出てくるのが、
自分はもっと頑張ってる
若いころはもっと頑張ったものだ
という苦労自慢。
でも、単純に労働時間の長さだけでは測れない部分があると思うのです。
例えば、ゲームをするだけでお金がもらえる職業があれば、ゲーム好きな人は寝る間も惜しんでゲームをするでしょう。
もし、読書をするだけでお金を稼げるのであれば、読書好きな人は一日中読書をしているでしょう。
つまり、仕事の時間の長さだけではなく、その仕事内容がどれだけ精神的にきついか、ということが大事なんだと思うのです。
そう考えると、単純に
自分の方が長時間働いている
なんて自慢は何の意味もないことがわかります。
また、自殺するくらいなら仕事を辞めればよかったのに、という言葉も聞きます。
これもまた本人にとっては意味のない言葉です。
私も仕事の関係で、かなり精神的に参ったことがあります。
振り返ってみれば、仕事を辞めれば済んだ話です。
でも、当時の私には「仕事を辞める」なんて選択肢は思い浮かばないのです。
頭の中が、その悩みでいっぱいになるのです。
幸い、当時は仕事以外に集中できる趣味があったので、気分転換ができました。
そのおかげで、自殺という選択肢は頭には浮かびませんでした。
でも、もしその趣味がなかったら、と思うと・・・
人間の頭の中って本当に難しいです。
とても複雑なことが考えられるように見えて、実は単純で、ちょっとしたことで壊れてしまいます。
自分一人でそれを解決するのは、とても難しい
周りの助けが必要なんです
人は一人では生きていけいない、というのは深い言葉だなと思います。
どうか、このブログを読んでいる方の中で、頭の中が何かで一杯になって苦しんでいる方がいましたら、少しでもどこかに吐き出してください。
それをどこかの誰かが受け止めてくれるかもしれません。
それだけで、頭の中に少しでも隙間がうまれれば、また何かが変わりますから・・・