平和島レディースクリニック

診察室では説明しきれないことを中心に

矢部美穂さんの子宮筋腫の手術予定について

 

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161020-00000005-dal-ent

 

矢部のブログによると、大きい筋腫は6センチ。小さい筋腫も8~10個ある。

 腹腔鏡手術を行うため大きい筋腫を縮める注射を半年続けてきたが2センチしか縮まらず、全開腹手術になるという。

 

とのこと。

 

6センチの筋腫や、それ以下の小さい筋腫を取るために開腹しなくても、、、と思ってしまいました。

 

 

大きさ的には、それほど大きくないので、内視鏡手術で十分取れると思います。

 

おそらく、小さい筋腫がたくさんあって、それを全部取りきるには内視鏡より開腹で、という方針になったのでしょう。

 

子宮筋腫は見た目でわからないくらい小さいものも、直接手で触ることで見つけることができるので、小さい筋腫がたくさんある場合には、開腹手術のほうが選ばれることもあります。

 

ただ、開腹手術で取りきったと思っても、また再発することがあるのが筋腫の厄介なところ。

 

そう考えると、開腹して全てを取りきることに執着する意味があるのか、微妙になってきます。

 

もちろん、ご本人ができるだけ全部取り切りたいって強く思っていれば、開腹手術も選択肢にはなりますが。

 

内視鏡手術だとモニターに映される映像越しでしか、筋腫の存在を確認できないので、本当に小さいものは残してしまうことになるので、本人が今回の手術でどこまで取り切りたいと思うか次第でしょうね。

 

ちなみに、内視鏡手術だと傷は1-2センチの大きさのものが4箇所くらいで済みますので、開腹手術より術後の痛みは楽でしょう。

 

それだけ小さい傷から子宮筋腫を取り出す工夫も、いろいろ考えられているので、内視鏡手術を諦めなくてもいいのになぁと思いました。

 

最終的には主治医の先生とご本人が納得していればいいんですが、、、