現役産婦人科医の時間外診療

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現役産婦人科医の時間外診療

現役産婦人科医が診察室では説明しきれないことをまとめてみます

ピルを簡単に処方されていませんか


外来をしていると、本当によく言われます。

「前の病院では全然説明してくれなかった」と


私も外来が忙しいのは理解しています。クリニックで、5分に一人は患者さんを診ないといけない外来をすることもあります。

でも、薬を処方する以上は、ちゃんと説明しないとダメですよね。


ずっとピルを飲んでいる人であれば、1分もかからずに診察が終わります。

でも、短く終わった診察の分は、初めてピルを飲む人に説明する時間に使わないとダメ。




別の病院でピルを処方されている人に血栓症の副作用を説明をすると、初めて聞きました、と言われることも。


一体、ピルを処方している医者は何を説明しているのでしょうか。


「ピルください」
「はいどうぞ」

で終わらせているのでは?


そういう医者は、ピルなんて稼ぎの種としか思っていないのでしょう。

そして、血栓症となった患者さんを診たことがないのでしょう。


産婦人科医として「まともな」働き方をしていれば、血栓症の患者さんを診たことはあるはず

そして、患者さんがどれだけ大変になるかもわかっているはず。



だとしたら、必然的に血栓症に関しては説明するはずなんです。

もし、あなたがピルを処方されているクリニックで血栓症の副作用を聞いたこともなければ、クリニックを変えることをお勧めします。



なぜ、今回このようなキツイ言い方をしているかというと・・・


下腹部痛で外来に来た28歳の患者さんがいました。

問診票をチェックしてみると、過去の病気の欄に「脳梗塞」と書いてありました。

この年齢にして、脳梗塞になったことがあるって珍しいな、と。

そこで、よくよく確認すると、ピルを飲んでいる、とのこと。

そして今も!!!


すぐに飲むのを止めてください!と言いました。

脳梗塞のように血栓症になったことがある人は、ピルは絶対飲んじゃダメなんです。

でも続けて処方されていた・・・

きっと、副作用のこともろくに知らずに、お金の為だけにピルを処方している開業医なんでしょう。


本当に腹が立ちました。



たまに聞くんです。

婦人科って受診するのがハードル高いから、内科でもピル処方できたほうがいいよねって。

言いたいことはわかります。でも、処方するなら責任をもって処方してください。

患者に必要な情報を伝えることができないなら、その薬を処方する資格はないと思います。



血栓症なんて何千人とか何万人に一人に確率です。

滅多におきません。


でも、その滅多におきないことを考えるのがプロとしての仕事です。


滅多にないから気にしなくてもいい、なんて言っていいのは素人だけです。

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