現役産婦人科医の時間外診療

平和島レディースクリニック

診察室では説明しきれないことを中心に

ピルの副作用の血栓症って滅多に起きないんでしょ

ピルの副作用で一番怖いのが血栓症と言われています。

これは、血管の中に血の塊が出来てしまって、血液の流れを滞らせてしまう病気。エコノミークラス症候群のように、ずっと同じ姿勢でいると血栓ができてしまうのと同じですね。

では、その確率はどれ位かというと、、、


ピルを飲んでない人は、
年に1万人あたり1〜5人
ピルを飲んでる人は
年に1万人あたり3〜9人

です。

ちなみに、妊娠すると1万人あたり5〜20人、産後12週間は50人くらいと言われているので、そこまで高い確率ではありません。


また、実際に血栓症ができても、命に関わる状況になるのは1/100であり、そもそもピルで亡くなる確率は10万分の1という非常に低い確率なんです。


ただ少し注意してもらいたいのは、ピルによる血栓症は飲み始めに多いということ。ピルの種類を変えることで血栓のリスクは上がりませんが、4週間以上ピルをやめてから再開すると、また血栓症ができやすい時期を経験しないといけなくなるんです。


ですので、何か特別な理由がある以外、何となくピルを止めるのは、血栓症の視点からはオススメできないので、継続して飲むようにしてくださいね。