現役産婦人科医の時間外診療

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現役産婦人科医の時間外診療

現役産婦人科医が診察室では説明しきれないことをまとめてみます

帝王切開をする理由 予定編 その2

前回は帝王切開をする理由として、前回のお産が

帝王切開だった場合について説明しました。


今回は、また別の理由で予定帝王切開となる

理由を書いてみたいと思います。


その理由というのは


骨盤位

つまりは逆子というものです。

一昔前までは、逆子であっても普通に下から産むのが

主流でした。


しかし、出来るだけ安全なお産を、という流れに

なってきた結果、逆子を下から産める病院は

数少なくなってきました。


というのも、逆子を下からとれる産科医や助産師が

減ってきているのです。


恥ずかしながら、私も逆子が下から産まれるのを

見たことがありません。

教科書的な知識としては知っているのですが、

実際に見たこともない分娩を選ぶ勇気はとても

ありません。



逆子の赤ちゃんがしたから産まれる場合、

一番最後に出てくるのが、赤ちゃんの頭になります。

赤ちゃんの体の中で一番大きい場所が頭であるため、

それまでスムーズに出てきたのに、最後の最後で

赤ちゃんの頭がつっかえてしまって、そこで

時間がかかったせいで、赤ちゃんが苦しくなって

しまう危険があります。




また、頭が先に出てくるときには滅多におきないんですが

赤ちゃんの足が先に出てくるとき、何より早く

へその緒だけが出てきてしまう事があります。


いまだに私も診たことがないのですが、

へその緒が先に出てきてしまった場合は、

何よりも早く帝王切開で赤ちゃんを出してあげないと

いけません。

へその緒が先に出ていると、どこかでへその緒が

圧迫されてしまって、赤ちゃんに血液が行かなく

なるんです。

つまり、赤ちゃんが首を絞められて呼吸ができなく

なっているのと同じ状況。


そこで、へその緒を戻そうなんて時間をかけているうちに

ますます赤ちゃんが苦しくなってしまう。


そのため、文字通り1分1秒を争って帝王切開しなければ

なりません。



そういった、いろんなリスクがあるため、

今では逆子は帝王切開になることが主流なわけです。

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