現役産婦人科医の時間外診療

平和島レディースクリニック

診察室では説明しきれないことを中心に

帝王切開をする理由 予定編 その1

今回は帝王切開をする理由について書いてみたいと

思います。




帝王切開をする理由としては、前もって

この日にしましょうと決めている場合と、

そんな予定はなかったのに、急に帝王切開を

しないといけなくなる場合があります。




今回は、前もって帝王切開の予定を組む場合に

ついてです。



まず、一番シンプルな理由としては

前回帝王切開だったから。


上のお子さんが何らかの理由で帝王切開に

なったとき、基本的には次のお子さんも

帝王切開でお産をすることになります。


「基本的に」といったのは、例外もありえる、

ということ。

日本全国探してもらえれば、前回帝王切開でも

次の出産を下から産める病院もあります。

ですので、どうしても次のお子さんを

下から産みたい!!!って方は、四方八方

病院を探してもらえば見つかるかもしれません。



そもそも、前回帝王切開だった場合、なぜ

次も帝王切開になるのか。


それは、一度帝王切開をして子宮を切っていると、

子宮の筋肉が弱くなってしまう為、陣痛に

耐えられなくて、子宮が裂けちゃうことが

あるからです。


妊娠中に子宮が裂けちゃうと、そこから大出血して

お母さんの命も、赤ちゃんの命も大変危険に

さらす事になってしまいます。


ですので、前回帝王切開だった場合は、

次回以降の出産でも帝王切開になることが

ほとんどなのです。



前回帝王切開に限らず、子宮筋腫の手術で

子宮に傷がつく手術を受けた方も、出産時には

帝王切開を選ぶことが多いです。


いずれにせよ、子宮破裂という最悪の事態を

避けるために、帝王切開を選んでいるのが

多くの病院の方針になっています。



ただ、ここで難しいのが、帝王切開をする

リスクは全くないのか、ということ。


もちろん、帝王切開にもいろんなリスクが

含まれます。子宮破裂ということを除外すれば、

帝王切開より下から出産するほうがリスクは

低いのです。


とは言っても、どのリスクも何千人に一人とかいう

非常に確率の低いお話。


どのリスクをとるのかは主治医の先生とじっくり

相談して決めてもらうことになります。


ここに、

お産は安全ではない


という理由があるのです。


また別の機会にでも、帝王切開のリスクについて

説明したいと思います。

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