現役産婦人科医の時間外診療

平和島レディースクリニック

診察室では説明しきれないことを中心に

なぜ世の中はよくならないのか について

なぜ世の中はよくならないのか

なぜ世の中はよくならないのか - 珈琲をゴクゴク呑むように


たしかに、世の中は搾取する側と搾取される側にわかれていると思う。



若い頃は、既に搾取する側に立っている一部のセレブ層を除いて、ほぼ全ての人が同じスタートラインに立っている。


しかし、その中で志し高く、世の中を改善しようと思うと青春なんて満喫していられない。


いわゆる受験戦争を勝ち抜かないといけなくなる。



そして、その受験戦争を勝ち抜いたところで、何かを変えられる力が得られるわけではない。


そこから、まだまだ努力が必要なのである。


世の中を変える力を持てるのは、ほんの一握りの人間。

そこの仲間に入るには、並大抵の努力ではムリなのである。


しかも、その力を手に入れた集団は、世の中を変える力だけではなく、自分自身のプライベートすら劇的に変える力を持っている。



魅力的な異性


見たこともないような美味しい食事


綺麗な景色に癒される旅行



そんな、世の中を変えることとは全く関係ない、でも、自分自身の人生を謳歌する様々な誘惑。



青春時代を受験勉強という砂漠で過ごしてきた人間にとって、それほど魅力的なオアシスは存在しない。


そして、一度手に入れた誘惑を、そうそう簡単に手放すことは出来なくなる。


それは、怠惰とか目標を見失ったとかではなく、人間のサガである。



そもそも、世の中を変えたいと思ったのは、自分も含めて世の中に対する不満があるからである。



しかし、権力を手に入れた今、当時感じていたような世の中に対する不満は感じなくなる。


なぜなら、自分の周りには誘惑があふれており、同じような境遇の人間は、誰も不満そうにしていないからである。




こうして、偉くなった人間は世の中に興味を失っていく。