現役産婦人科医の時間外診療

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現役産婦人科医の時間外診療

現役産婦人科医が診察室では説明しきれないことをまとめてみます

生理痛つらいよね その1

生理痛、我々は月経困難dysmenorrhea 

略してdysmってカルテに書いたりします。

紙カルテで、月経困難なんて画数多い字書いてる暇ないので、そういうときだけ
英語の出番。

あ、ドイツ語なんてめったに使わないですよ。

まぁ、知らずにドイツ語使ってる、なんてパターンはあるかもしれませんが。


で、月経困難についてですけど、10代の女性は年齢とともに軽くなっていくことが多いものの、20代以降では年齢を重ねるごとに、ひどくなっていくことが多いです。

(この仕事をするようになって、年を取るって表現はやめて、年齢を重ねるって
言うようになりました。口は禍の元ですから)



月経困難の原因として子宮内膜症っていうのがあります。

子宮の内側に子宮内膜っていう部分があるんですけど、この内膜組織がどういうわけか、子宮の筋肉の中に入り込んだり、子宮の外に飛び出て、卵巣にくっついたり。


子宮の筋肉の中に入り込んだタイプは子宮腺筋症って言いますし、卵巣にいっちゃったのは、チョコレート嚢腫とか、内膜症性嚢胞って言います。


こういうのは何も治療しないと年々悪化して、症状がひどくなっていくんです。

もちろん、どこかで妊娠したら、その間は生理がないので、妊娠を機に生理痛が楽になるっていう方もいますけど、生理を重ねるごとに生理痛はひどくなっていって、最終的には生理以外でも痛くなるんですよ。

例えば、排便時とか性行為の時とかに。


(え?生理痛全くないのに性行為の時に痛い?それは彼氏の技術が・・・)


そして、そこまで悪化した時、もし手術が必要になっていると、とても手術が大変。

子宮と腸がくっついていると、それを剥がさないといけなくなるんですがその時に腸に穴が開いて、一時的に人工肛門が必要になることも・・・


まぁ、そこまで酷くなることは少ないんですけど、手術をする立場としては、もっと早く治療を受けてもらいたかったな、と思うのが実情です。



そんなわけで、生理痛で困っている方は、ぜひとも産婦人科に相談に来てください。


実際の治療に関しては、また次回書きたいと思います。

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