平和島レディースクリニック

診察室では説明しきれないことを中心に

友人に勧められるクリニックを目指して

初診の患者さんには、問診票に受診理由を記入してもらっているのですが、その中の一部に「当院を知ったきっかけ」を書いてもらう欄があります。

ほとんどの方は「ホームページ」を選ばれるのですが、ときおり「ブログ」と記入していただける方もいるので、このブログも役に立っているのかな、とホッとします。

そして、何より嬉しいのが


「友人の紹介」


という理由です。


最近、「友人の紹介」で受診してくれる患者さんが増えてきて、本当に励みになります。


婦人科の受診はどうしてもハードルが高くなりがちだと思うのですが、その受診を友人に勧めてもらえる、というのは、普段の診療を認めてもらえた訳で、開業してよかった、と心から思える瞬間です。


また、今までの病院勤務では本当に忙しい外来で、患者さん一人当たりの診察時間がとても短かったのですが、今は余裕をもって話すことができるので、婦人科系以外のことも質問されることが増えてきました。


正直、婦人科だけを診察してきたので、専門外のことはわからないことが多いのですが、その分、聞かれた質問を後になって調べる機会に恵まれ、医学の奥深さと楽しさを再認識させてもらっています。


これからも、不安に思っていることや疑問に思っていることを出来るだけ解決して帰ってもらえるようなクリニックを目指したいと思います。

医学部に合格した勉強方法

私自身、文系科目が本当に苦手です。

現代文なんて、筆者の気持ちなんて全くわかりませんでした。

答えを読んでも、本当にそれが正解なのか理解できない世界でした。

地理なんて、何の根拠もない、ただ1対1に繋がっているだけの文字の羅列を覚えるのが本当に苦手でした。


でも、数学や物理、化学は違ったんですよね。

最低限度の知識を覚えたうえで、あとはそれを駆使して問題を解いていく。そういう過程が楽しかったのです。

そして、たとえ間違えたとしても、解答を見れば「そうやって考えるのか」と納得できたので、自分にはとても向いていました。


もっとも、医学部に入って、医者を目指すうえで、数学・物理・化学の知識が必要かというと・・・



それはさておき、医学部に入学するためには受験勉強を頑張るしかありませんし、数学や物理、化学の道は避けて通れないと思うので、その勉強方法をまとめてみたいと思います。


私自身の勉強方法は、数学も物理も化学も同じで、


パターンを覚えるまで解く


というものでした。


東大医学部や京大医学部になってくると、さすがにパターンだけでは太刀打ちできないと思うのですが、その他の医学部であれば、パターンさえ覚えてしまえば何とかなると思います。


そのために、一つの問題の解き方をある程度理解した後は、似たような問題をひたすら解き続けます。

100%理解してから解こうとすると結構つまづくので、8割がたの理解で大丈夫です。

あまりに理解できないときは、もう解答を見ちゃいます。そして、解答を覚えます。とにかく解き方を覚えてしまいます。

そうしていると、不思議と「そういうものだ」と理解が深まっていき、いつのまにか100%の理解になっているんです。

特にセンター試験レベルであれば、それだけで確実に100点が取れました。


・・・センター試験、廃止になるみたいなので、あまり参考にはならないですかね。



でも、基本を覚える、という点では、その勉強のやり方は間違ってないと思うのです。


物理の摩擦係数とか、化学のモル計算とか、「なんでそうなってるの?」って突き詰め始めると、訳が分からなくなってきます。


ですので、「そういうもの」と一旦あきらめて、ひたすら問題を解くしかないのです。

そうやってパターンをつかんでしまえば、問題を見ただけで、細かい計算より前に、「解き方」がすらすら出てくるようになります。

その段階になると、わざわざ問題を計算して解く必要はありません。時間がかかってしまうので、「これとこれをこうやって」と頭の中だけで問題を解くシミュレーションをざっとして、さっさと解答をみて答え合わせをすればいいのです。

これで問題を解くスピードが上がっていくので、より多くの問題を解くことができます。


いかがでしょうか。

数学とか物理とか化学といった、限られた勉強法ですが、ほかの分野の勉強でも応用が利くと思うので、よければ試してみてくださいね。

胎児エコーの勉強会に出て

先日、豊洲で開かれた胎児エコーの勉強会に出席してきました。


もともと、妊婦健診で胎児を診るのが大好きなので、産婦人科医になってからも、多くの勉強会に出てきました。飛行機に乗って大分まで勉強会に行ったこともあるのですが、やはり「自分から進んでする勉強」というのは楽しいですね。


今回、豊洲の胎児エコー勉強会で学んだことは、妊娠中の胎児スクリーニングの中でも先天性心疾患という赤ちゃんの心臓の異常を見つけましょうというものです。

超音波で赤ちゃんの体を詳しくチェックして、異常がないか確認することを「スクリーニング」と呼んでいます。


妊婦健診というのは、お母さんの体調管理に加えて、赤ちゃんに何か大きな異常がないかを見つけるのがとても大切なのですが、赤ちゃんの心臓に何か大きな異常があった場合、生まれてすぐに対応する必要が出てくるので、場合によっては出産する病院が限られてくる可能性があるのです。


そのため、妊婦健診において「スクリーニング」というのは非常に大切な診察となります。



まず最初に、心臓の構造について少し詳しく説明したいと思います。

心臓というのは、簡単に言うと4つのお部屋に分かれていて、それぞれの部屋に重要な血管がつながっているのですが、その重要な血管に異常が出ることがあり、それを出来るだけ妊娠中に見つけて、出産後の処置にスムーズにつなげる必要があります。


心臓から血液を送り出す部屋を「心室」と言い、左右に1つずつあるので、それぞれを「左心室」「右心室」と呼びます。

「左心室」は全身に血液を送り出す役割をしていて、「左心室」→「大動脈」→「全身」と血液が流れることになります。

「右心室」は肺に血液を送り出す役割をしていて、「右心室」→「肺動脈」→「肺」と血液が流れることになります。


ここで出てきた「大動脈」と「肺動脈」は心臓から出てきて交差するのですが、まれに「大動脈」と「肺動脈」が入れ替わってしまっていて、「心臓」から出てきた太い血管が交差しないことがあります。

この病気を「大血管転位症」と呼びます。100人の赤ちゃんのうち1人の確率で心臓に異常があるのですが、その中の数%が「大血管転位症」という状態になります。もしこれがあると赤ちゃんが産まれた後に苦しくなってしまうので、手術で治す必要が出てきます。


大血管転位症 — 日本小児外科学会



実は、私自身、この病気を妊婦健診で一度だけ見つけたことがあります。

まだ産婦人科専門医になる前の「後期研修医」という立場だったのですが、その頃から胎児エコーには興味があり、勉強会には何度か出席していました。

その勉強の中で、ぜひ見つけないといけないの病気の一つとして、この「大血管転位症」が挙げられていたのです。


さきほど説明したように心臓から出てくる太い血管は交差するので、エコーで血管の交差を確認できれば大丈夫。

全ての妊婦さんに「太い血管の交差があるか」チェックしていました。

本来であれば、スクリーニングの週数が決まっているので、その週数だけスクリーニングすればいいのですが、当時はより多くの赤ちゃんの心臓を診て勉強したかったので、担当した妊婦検診では、全ての週数でスクリーニングをしていたのです。


そして、「大血管転位症」を見つけた妊婦さんは、妊娠後期になって私が初めて診る方でした。

(当時勤めていた病院では、曜日ごとに担当医が決まっていて、妊婦さんはいつでも好きな曜日を選べるシステムだったので、全ての妊婦健診を担当することもあれば、1回しか妊婦健診を担当しない妊婦さんもいたりしました。)


妊娠35週と分娩も近くなっていて、他の先生がスクリーニングしているから大丈夫だろうとは思いつつ、心臓のチェックをしていたのですが、いつもは交差している太い血管がどれだけ診ても交差しません。。。

ずっと並行のまま、伸びていくのです・・・


初めて診た状態だったので、全く自信が持てず、自分の見間違いじゃないかと思い、他の先生も呼んで診てもらったのですが、やはり「大血管転位症」だろうという結果になりました。

その病院では、大血管転位症の赤ちゃんを診ることができないので、そのまま大きな病院に転院してもらって、そちらで出産してもらうことになりました。

赤ちゃんやお母さんにとっては、「心臓の病気」があること自体が大変なことではあるのですが、出来るだけベストな状態でお産を迎えてもらいたい私の立場としては、「見つけられてよかった・・・」と、とても安心したことを覚えています。


それ以来、確率は極めて低いものの、赤ちゃんの心臓の超音波はしっかり診ていかないといけない、と強く思うようになりました。


こういった赤ちゃんの心臓スクリーニングで話題になるのは、昔も今も

「大血管転位症」

が挙げられます。そして、もう一つが

「総肺静脈還流異常症」

という病気です。


「大血管転位症」に関しては、もう見つける自信があります。

ただ、「総肺静脈還流異常症」は何度勉強会に出ても見つける自信がつきません。

実際、講師をされている先生方も、しっかりチェックしていたのに見逃してしまった、という報告をされるほど、見つけるのが難しい病気です。

https://www.shouman.jp/details/4_45_57.html



この「総肺静脈還流異常症」というのは、「大血管転位症」の時に診る血管よりも相当細い血管を診なければならないため、診断をつけるのが本当に難しいのです。


そのため、今回の勉強会では、「総肺静脈」そのものを診るのではなく、「正常な総肺静脈」に比べて、「異常な総肺静脈」があれば、他の太い血管が心臓から離れて見えるので、他の太い血管の位置を診よう、というものです。

その方法を使えば、データ上は「総肺静脈還流異常症」は見逃さなくても済むだろう、その代わり「正常」な赤ちゃんも検査に引っかかってくるだろう、というものですが、ある程度精度の高い検査方法なので、実際の妊婦健診でも使っていきたいと思っています。



ここからは少し現実的なお話を・・・


もともと、こういった胎児超音波の勉強会がなぜ開かれているかというと、産婦人科医にとって「胎児超音波」というのは比較的新しい分野なのです。「超音波」という機械そのものが昔からあるわけではなく、「手術」や「お産」に比べて「上の先生から教えてもらう」機会というのが非常に限られているのが現状です。

そのため、妊婦健診をしている産婦人科医の中でも「胎児超音波」を熱心にしている産婦人科医と、そうじゃない産婦人科医の差が出てきてしまいます。


また、「産婦人科医」というのは、大きく「産科」と「婦人科」と二つに分かれているのです。

「産科」のスペシャリストは妊婦健診や胎児治療などの方面を極めていくことになりますが、「婦人科」のスペシャリストは「子宮癌や卵巣癌」などの腫瘍専門の道を極めることになります。

ただ、実際の臨床では、「産科」のスペシャリストも腫瘍の手術をしますし、「婦人科」のスペシャリストも「お産」や「妊婦健診」をやるのです。

そのため、「婦人科」の道を極めている先生にとって、妊婦健診の中の胎児エコーという分野は、少し苦手な分野になってしまうのです。

でも、妊婦さんにとっては「同じ妊婦健診」なんですよね。


胎児超音波の勉強会を主催されている講師の先生も「そこまで詳しい胎児超音波は要求しません。せめてこれくらいは・・・」という感じで、胎児超音波の普及に努めておられるのが現状です。


ですので、もし妊婦健診を受けている妊婦さんがいましたら、試しに「大血管転位ってないですか?」って聞いてみてください。

胎児超音波が好きな先生なら「お、それ聞きます?じゃぁ、大血管が交差するところ見せてあげようかな」って得意気になりますから。

もし、「大血管転位ってなに?」って先生だったら、、、普段の妊婦健診はその先生でも大丈夫ですが、胎児スクリーニングだけは詳しい病院で受けましょうね。


もちろん、うちのクリニックでも「大血管転位症」はちゃんと診ていますよ。


平和島レディースクリニック

子宮のポリープについて

婦人科を受診した時に


ポリープがあるね


と言われたことはありますか?



普段、外来をしていると、ポリープを指摘されたことのある患者さんが結構います。

ただ、そのポリープがどこにあるかまで把握している人は少ない印象です。


というのも、我々産婦人科医がポリープというときに、それができる場所によって大きく二つに分かれるからです。


ひとつは


子宮頚管ポリープ


というもの。



これは、腟の奥にある子宮の出口部分に出来るもので、不正出血の原因になったりします。見つけた時点で取ってしまうことが多いのですが、根が太い場合には、その場では取れないこともあり、入院して切除することもあります。


そして、もう一つは


子宮内膜ポリープ


というもの。


これは、子宮の奥の子宮内膜という部分にできるポリープです。超音波検査をして初めて見つかるものですが、こちらも不正出血の原因になったりします。

なかなか外来で簡単に取るのは難しいので、入院して切除することが多いですが、次の生理の後に見てみたら、ポロっと取れてしまったのか、無くなっていることもよくあります。


このように、一言で「子宮のポリープ」と言っても、二種類に分かれているのです。


どちらも、基本的には良性のもので、何も症状がなければ放置しておくのも一つの手ではありますが、ポリープが本当に良性のものなのかどうかは、それを取ってきて顕微鏡で見てみないと最終診断が付かないので、取ってしまうことが多いですね。


特にあまり大きくない頸管ポリープであれば、外来で痛みもなく取れますので、そこは負担が少ないと思います。

内膜ポリープに関しては、不正出血の原因になるようであれば取ることが多いですし、不妊症に悩む方も内膜ポリープが悪さをしている可能性があるので、手術で取ることが多いです。


もしも、外来や検診で「ポリープがあるね」と言われたら、子宮のどこにあるのか聞いてみると、その後の流れがわかりやすいので、確認してみてくださいね。

痛くない脱毛、始めませんか

私自身とても髭が濃くて、朝しっかり剃っても、夕方にはうっすら伸びてきて、無精髭が目立つタイプでした。

 

勤務医の頃は、たいてい午前中は外来で、午後からずっと手術だったので、多少は無精髭が伸びてても問題なかったのですが、開業してからは、一日中外来ですので、そうも言ってられません。

 

ということで、開業前にヒゲ脱毛に通ったのですが、まぁ、痛い!!!

 

事前情報では、輪ゴムをパチンっとする程度の痛み、と言われていたのですが、パチンっなんてレベルではありませんでした。

 

麻酔のクリームを塗っているのに

 

 

バチンッ!!!

 

 

っと輪ゴム10本くらい当てられる痛さが続いて、終わる頃には汗びっしょり。

 

そんなわけで、徐々に足が遠のいてしまいました。

 

 

ところが、最近になって、友人が痛くない脱毛を見つけた、と教えてくれました。

 

よくよく聞いてみると、今まで私がうけていた脱毛とは全く違うタイプの機械とのこと。

 

私が受けていた脱毛よりも、より浅い部分にエネルギーを集めるので、その分だけ痛みが少ないようなのです。

 

 

これは試してみるしかない!

 

 

ということで、実際に脱毛クリニックに行ってみると、、、

 

 

桁違い!!

 

 

あんなに痛い思いをしていたのは、何だったんだ、っていうくらい痛みが楽なんです。

 

以前の脱毛は、麻酔クリームを塗って、しっかり麻酔が効いていても相当痛かったのに、こんなにも違うんだ、、、、

 

あまりの感動に、機械の導入を決めました。

 

 

痛みが心配で脱毛に躊躇していた方、脱毛に通ったことはあるけど、痛みで断念した方は、一度試しに来て見てくださいね。

 

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